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全層沈め釣り アタリの取り方
全層沈め釣りウキをハリスに入れるロングハリスの釣法で,
仕掛けをウキごと沈ませていきます。
よって,原則ウキを見てアタリを取るのではなく,
ラインや穂先でアタリを取ります。
ここで最も大切になるのは,
穂先からウキ,ウキから針までをできる限り一直線にすることです。
これができるかできないかで取れるアタリの数に大きく差が出ます。
魚がサシエを食ったとき,
何もしないでも勝手に針掛かりすることを向こうアワセといいます。
仕掛けがたるんでいる状態で向こうアワセになることは
魚がサシエを10回食って,1回あるかどうかくらいの確率だと思います。
特に,低水温期で活性が低い状態だと食いが浅く,
引っ張っていかないため,
なかなか針掛かりしません。
しかし,穂先から針までがまっすぐに伸びていると,
食いが浅い小さなアタリでもラインや竿先の変化で感じ取ることができます。
一方で,ウキを浮かせた半誘導仕掛けだと,
アタリがウキの動きにほとんどでないため,
アタリを取ることができません。
![](https://www.gureturi.com/wp-content/uploads/2022/01/awasehanyudo-1-1024x707.jpg)
また,半誘導仕掛けだと,
ウキを支点に仕掛けがL字型に折れ曲がっているため,
アワセても針が動く距離が短く,
アワセても乗らないことがあります。
実際,アワセてもなかなか魚が乗らない経験がある方はたくさんいるのではないでしょうか?
しっかり竿の胴に乗せようと思うと,
少しラインを巻いてから合わせなければなりません。
その塩梅がすごく難しいのが半誘導の釣りなのです。
一方,全層沈め探り釣りでは,
穂先から針までがよりまっすぐに近いため,
すぐに竿の弾力を効かせやすく,瞬間的な合わせが可能です。
よりダイレクト感が強いため,アタリも大きく出ます。
そして,大アワセは必要ありません。
竿の胴に乗せるようなイメージで合わせるとしっかりと針掛かりし,
アワセによる高切れも防ぐことができます。
![](https://www.gureturi.com/wp-content/uploads/2022/01/awasezenso-1024x707.jpg)
ライン操作(ラインメンディング)
上記のアワセのイメージができていれば,
仕掛けをまっすぐにすることのメリットは理解できると思います。
仕掛けを竿先からまっすぐに流すには
海面に道糸を置く位置が非常に重要です。
特に,風が強い日や二枚潮がキツイ日などは,
まっすぐにするのが特別に難しくなります。
風で道糸が引っ張られる場合は,
ウキの余浮力を小さくしたり(0→00など),ガン玉をハリスに打って仕掛けを下層の潮に早く乗せたりする工夫が必要になります。
手前にサラシがある場合などは道糸がぐちゃぐちゃになってしまうことがあります。
こういうときは,ラインを一旦海面から浮かし,もう一度海面に置きなおすというライン操作が必要になります。
これをラインメンディングといいます。
このラインメンディングをこまめにやることで,
仕掛けをよりまっすぐに潮に乗せて,
違和感なくグレにサシエを食わせることができます。
爆風が吹いているときや,
サラシがキツイときは釣りづらくて心が折れそうになることもあるかもしれませんが,
ラインメンディングや目の前の海にアジャストする練習だと思って,
創意工夫をすることで釣果を出すことが可能です。最後まで諦めずに頑張ってみましょう。
最後まで読んでいただき,ありがとうございました!
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